暮らしのなかに新たな潤いを
ー活動理念
昨今、我が国においては、人口、経済の都市への集中による地域格差の拡大、加えて住民の高齢化等に伴う活力の低下と地域経済の疲弊から、コミュニティの維持など、地域活動が困難な状況に直面しています。人口の50%以上が65歳以上の「限界集落」は、全国で数千ヶ所にもおよんでいるといわれています。今後も各地に拡大することが懸念されており、地域の活性化は我が国が抱える大きな課題となっています。
こうした中、地域が一体となって地域自身の魅力づくりやおもてなしに取り組む新たな「観光」が地域活性化策として注目されています。誘客による地域経済振興、もてなす側である地域住民自身の地域への愛着、誇りの醸成、さらには都市からの移住等による交流人口及び関係人口の増加といった効果が期待されています。
また、観光客が求める旅行スタイルも、これまでの名所旧跡を見て回るようなスタイルから、その地域の自然や歴史、産業、さらには人々の生活に触れながら体験・実感するようなスタイル(エコツーリズム)へと転換してきており、全国のどこでも地域観光が成り立つ可能性があるといわれています。
串間市は2017年(平成29年)に九州では初めて環境省のエコツーリズム推進地域に認定され、串間エコツーリズム推進協議会として多くの体験事業を策定し活動を継続しており、2023年には変更認定がなされています。
フットパス活動は、「森林や田園地帯、古い街並みなど、地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くこと【Foot】ができる小径(こみち)【Path】」の整備を通じて、地域の魅力を地域自身が再発見・創造し、それをウォーキングを中心にした現地での体験・交流の中で来訪客に感じていただく、まさに今求められている地域・観光のあり方を体現しています。
さらに、ありのままの風景を楽しむことを主眼として整備・修景するため、交通インフラや施設整備への大きな負担がなく、多くの地域において応用可能な地域振興策といえます。日本の新しい観光の柱であり、地域活性化の有力な手段と考えます。
私たちは、フットパスの考え方や活動を市内各地に広め、フットパス活動を支援・連携することにより、活力に満ちた地域社会の実現を目指します。
ENJOY
楽しみを求めて
手軽にたのしく・あかるく
フットパスは基本的にエコツーリズム活動の一環となるが、他の活動と違い既に存在するありのままの道や風景のなかに一定のコースを策定して、そこを歩くだけの活動であるため、数名の賛同者がいればすぐにでも実践できます。
これまで自分たちの住んでいる地域(集落)を魅力あるところとして意識したことがなかったのが、視点を変えて見てみると今まで気づかなかった新たな発見をすることができるはずです。
それは決して大げさなことではなく、道端に鎮座するお地蔵さんや野草、ため池、水田(棚田)、畑、山林等、そこの小道をただ歩くだけでフットパスになり得ます。
そこを数名で歩き、民家でのおもてなしを受け、地域の人々と語らいながら、手軽にたのしく明るく過ごすことができます。
QUALITY
高みを求めて
緑の風と木漏れ日とせせらぎ
毎朝、毎夕、多くの人々が健康をテーマにして歩いている姿を見受けますが、ほとんどの人は、ただひたすらに歩くだけで目的を達成していると思っているようです。
時間に追われるように先に先に目線を向けているなかに、時には立ち止まり、足元の草花や雲の流れに目をやることで、それだけで心のなかにゆとりの気持ちが生まれ、それが何気なく一服の清涼剤として心地よさが肌を撫でてくれるでしょう。
自然を全身で受け止めながら歩く、それがフットパスの原点です。
FEEL-LIVELY
毎日をいきいきと
これまで平凡に過ごしていた日々のなかに、いろいろなところから訪れ行き交う人々との何気ない触れ合いが、これまでと違った非日常体験となることで、明日はまたどんな人たちと出会えるだろうかというワクワク感が生まれ、ささやかな話題から小さないくつかの物語りが派生していきます。